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ナショナルの電気鉛筆削り [雑文]

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 先日、テレビの深夜番組をなにげなく見ていたら、文房具マニアが集まって、自分の好きな文房具について熱く語っていた。(注1)その中に鉛筆マニアが二人ほどいた。曰く、線の太さが一定でないところがいい、手回しの鉛筆削りの削り始めと削り終わりの感触がいい、削りカスの匂いがたまらない、云々。相当マニアックだったと思うが、普通の人があまり気に留めないようなことに気付かせてもらった。

 そういえば、鉛筆を使わなくなってずいぶん経つなあと思い、引き出しの奥から鉛筆を探し出し、ナイフで削って使ってみた。そしたら、これが意外に自分に合っていることに気付いてしまった。

 まずはこの軽さ。シャーペンやボールペンだってズッシリ重いわけではないけれども、ここでいう軽さは、労力よりも書き味に影響するもので、つまり使っていて心地よいのである。

 それともう一つ、僕は筆記具の先を紙に押し付ける力(いわゆる筆圧)が強い。だから、シャーペンを使うときは、固い芯は使えない。間違えたときに、消しゴムで消そうとしても、紙に強い跡がついてしまって綺麗に消えないのである。だから柔らかい芯を使っているが、こうなると今度は芯が折れやすい。こういう人には鉛筆が向いていると思う。芯が太いので容易には折れない。

 ただし、鉛筆には「削る」という手間がある。これは鉛筆の宿命であり、そもそもシャープペンシルが発明された理由もここにあったわけだが、とにかく鉛筆削りが欲しくなってしまったのである。そこで思い出したのが昔愛用していたナショナルの電気鉛筆削り。乾電池式のものである。

 いつ使っていたかはっきり思い出せないのだが、少なくとも小学生の頃ではない。高校とか大学とか、とにかく結構大きくなってからだったと思う。というのは、2つ年上の姉が手回し式のものを持っていたから、追加で買ってもらえるわけがないし、そもそも僕は小学校の高学年からシャーペンを使っていた。たぶん高校生くらいになってから、なにかのきっかけで鉛筆の良さに目覚めて、これを買ったのだと思う。

 ヤフオクで探してみたら、同じ型のものが1000円で出品されていた。「動作未確認」と書いてあったが、壊れていても、まあなんとかなるだろうと思って入札した。その後、他の入札がなく、そのまま落札した。冒頭の写真は落札したもの。ちなみに僕が昔使っていたのは同じ型の青いタイプだった。

 さて、家に届き、動かしてみようと思って、電池の蓋を開けたら、電池の電極が腐食していた。昔の電池式の機器を久しぶりに開けたらこうなっていることは、よくある話である。これでは電池を入れても動くわけがない。オーバーホールが必要だ。分解してみると、この通り。

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 上部に安全スイッチ(蓋を閉めてONする)と、起動スイッチ(鉛筆を入れてONする)が直列に入っているが、この起動スイッチの電極が完全に腐食していた。この電極は、電池のマイナス側とリード線で繋がっている。電池側から漏れた電解液がガス化してリード線のビニールチューブを伝わって起動スイッチまで伝わって、こちらを腐食させたということになる。こんなの初めて見た。
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 対処としては、電池側は磨いただけ。でも起動スイッチ側は完全に腐食してボロボロだったので、黄銅のワイヤで作り直した。

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 それからもうひとつ。モーターも最初は回らなかった。スイッチを介することなく直接電源をつないでもウンともスンとも言わなかったので、軸を指で回してやったところ、ヨロヨロと回るようになり、やがて回転がだんだん速くなり正常に回るようになった。つまり、長い間使われなかったので、モーターの中のブラシが腐食して電気を通さない状態になっていたと思われる。こういうのも初めてだった。

 さて、そんなわけで、レストアが無事に終了したので、動く様子を動画に撮った。良かったらご覧いただきたい。電気鉛筆削りは珍しいものでもないと思うけど、この機種が動いている動画は珍しいかもしれない。



(蛇足)上に書いたようにシャーペンが発明されたのは、「鉛筆を削る手間を省くこと」だったであろうことは明らかなのだが、今、仕事でものを書くときは、筆記具を使うよりもパソコンのキーでタイプすることの方が圧倒的に多い。そんな時代なら、鉛筆を見直してみることも一興だと思う。昔デメリットだと思っていたことが、さほど気にならないかも知れない。

(注1)あとで調べたところでは、NHKの「さし旅」の2017年6月3日放送分(文房具マニア)の再放送だったらしい。


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