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リワークプログラム体験記(2) [生活と健康]

(つづき)
 職場復帰するに当たっては、病気の再発を防がなければいけないわけで、そのためには自分が病気にかかった原因を調べなければならない。体の病気であれば医師が血液の成分を調べたり、レントゲン写真を撮ったりなど、いろいろなデータを集めて診断する。しかし心の病気の場合、原因を可視化しにくい。医師は患者に質問をして帰ってきた答えで病気を判断する。

 ならば医師まかせにせず、自分が主体的に考えてみることも大いに意味がある。ただし「考えられるならば」、の話であって、症状が重ければ、考えること自体が無理な話である。

 というわけで、認知行動研究会の考察の一環で、環境分析や自己分析をした。自分がうつ病になるにあたり、ストレス環境たる職場がどのように影響したか、また自分の物事の認知の仕方が、どのように影響したかを、じっくり考えて報告書にまとめた。

 分析の全体をここに書くことは控えるが、分析の過程で1つだけ、自分の事ながら非常に興味深い事柄に気付いたので、それを紹介したい。僕は、人から仕事を頼まれると嫌とは言えず、なんでもかんでも引き受けてしまう傾向がある。そのため、極端な場合、自分が本来抱えている仕事が中断しっぱなしになり、長いこと停滞してしまうこともある。

 なぜそのようなサブパーソナリティが形成されたのか。原因を、自分の幼少期にまで遡って考えていたときに、あるテレビ番組に思い当たった。昭和42年から放送されていた特撮の「ジャイアントロボ」という番組である。当時4歳だった僕は、毎週この番組を楽しみに観ていた。

 ビッグファイアー星から来たBF団という悪者が地球征服のために、巨大なロボットを作った。このロボットは最初に話しかけた人の命令だけを聞くように作られていた。地球防衛組織「ユニコーン」の大作という少年が、BF団に拉致されたときに、このジャイアントロボに話しかけ、以後、ジャイアントロボは大作の命令だけを聞くようになってしまい、結果、地球防衛のために働くことになる。

 BF団は、さまざまな怪獣を作って地球に送り込み、そのたびに大作がジャイアントロボを操って怪獣を倒すという筋書きが毎週続いた。さてその最終回、BF団の親玉のギロチン帝王との戦いになった。ギロチン帝王は、体が危険な物質でできていて、地球上では倒せない。そこでジャイアントロボはギロチン帝王を抱きかかえて宇宙空間に飛び出した。

 ジャイアントロボは、大作の「戻ってこい」という命令を聞かなかった。自分の仕える主人の命令に初めて背いたのだった。そして宇宙空間をひたすら飛び続け、最後に自ら隕石に激突してギロチン帝王もろとも爆死した。当時4歳だった僕は、この壮絶な最期に強い衝撃を受けた。テレビを見て泣いたのはこのときが初めてだったと思う。

 自分を犠牲にして人を助けることは日本人にとって美徳であり、日本のテレビドラマには、このようなストーリーが多かったと思う。僕は幼い頃から、このような考え方に深く感動する傾向があり、多大な影響を受けて育った。

 人から物事を頼まれて、それを引き受けようとするとき、僕の心の深いところで、この自己犠牲の精神が倫理観として働いているように思う。仕事をなんでもかんでも引き受けてしまえば、自分の負荷が増大し、自分の仕事が遅れる。会社組織にとって必ずしも良いことにはならないのだが、しかし良いか悪いかは別として、とにかく、自分には、そのように考える傾向があるのである。

 なお、このような「自己犠牲」のサブパーソナリティを持っていたとしても、それはうつ病に直結しない。つまり仕事が滞留する人が必ず病気になるわけではない。仕事が滞留していても、呑気にしていられるなら、うつ病になどなるはずがない。(度の過ぎた呑気はクビになるだろうから、それはそれで問題だが)僕の病気の原因と再発防止策は、このサブパーソナリティとは、少し離れたところにあった(と自分では結論づけた)。

 ただ、自分のサブパーソナリティをつぶさに点検した結果、見つかったいくつか要素の中で、この自己犠牲の精神のルーツが一番面白かったので、この記事に書かせてもらった次第である。

 下の写真は、子供の頃に買ってもらった、「怪獣怪人大百科」からの抜粋。

(つづく)

ジャイアントロボ.jpg

ギロチン帝王.jpg
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N添

ちょっと気づいてしまった!
ジャイアントロボの説明にある、「時速1万メートルで空を飛ぶ」。
時速1万メートル=時速10km…人間の歩く速度として代表的なものは時速4km…走る速度と変わらんwwwww遅っ!

で、ひぐらしさんの言っていることはとっても良く分かった。
僕も全く同じだから。
人を助けて、その人が喜んでくれることに無上の喜びを感じてしまって、自分がすべきことは後回し。結果、自分の仕事が遅くなるだけ。でも、納期はある。
それに合わせるためにあちこちを端折ってしまい、結局は自分の仕事が中途半端になることすらあった。
おそらく、これは経済活動を考えると良くないことなんだろうね。
でも、本当にそうなんだろうか…

いつか答えが出るのかな。
by N添 (2015-09-19 17:56) 

ひぐらし

N添さん。こんにちは。そういう突っ込みは僕も結構好きなので、他もチェックしてみました。ジャイアントロボの身長50m、体重500トンというのは、どうやら密度が人間の4分の1くらいしかないですね。桐の木か何かで作られているようです。(笑)それからギロチン帝王の180㎝、70キロって、この化け物みたいな風貌にしてはあまりにもスタイルよすぎ。
まあ科学考証はそこそこやっているんだろうけど、子供番組だから考える方もチェックする方もそれなりなんでしょうね。

by ひぐらし (2016-03-12 13:45) 

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